コロナワクチン接種時に間違えて、生理食塩水を注射してしまうミスの報告が後を絶ちません。

生理食塩水誤注射については本ブログで何度も述べましたが、ここでもう一度復習してみます。

ファイザー製のワクチンは1瓶0.45ml入っています。1.8 mlの生理食塩水を加えて2.25mlにします。

接種者に与える注射量は0.3mlずつ6回分とります。

ワクチンと同時に、LOW DEAD SPACEの針及び注射器が送られてきます。

LOW DEAD SPACEの針は必ず送られてきますが、注射器はさまざまです。

どんな注射器が送られてきても、LOW DEAD SPACEの針を使用すれば、6回分0.3mlずつとっても容器に溶液が残っています。

LOW DEAD SPACEの針とLOW DEAD SPACEの注射器なら、ほぼ0.45mlの溶液が残ります。

これが、使用未と使用済の容器の見分けがつかなくなり、生理食塩水(低濃度ワクチン)誤注射の原因となります。

当院ナースが考案した空気誤注射予防法は、生理食塩水誤注射予防法にもなることに気付きました。

「あらかじめワクチン接種注射器に0.3mlより少し多く吸っておき、接種直前に0.3mlに合わせる」

これによって、使用済の容器に残る溶液がわずかになり、使用未の注射器との区別がつきやすくなるし、もし間違えて希釈してしまっても6回分とれないので間違いに気づきます。

ちなみに原液誤注射は、マニュアルを読み直すしか防ぐ方法はありません😭。