先日「コロナ禍で帯状疱疹の患者さんが増えている」との記事を読みました。

12月19日の当ブログ「コロナ禍で梅毒の感染数が過去最多!」で、梅毒感染数の増加についてお話しましたが、帯状疱疹の増加とメカニズムが異なるので、説明が必要と感じ、本日ブログに取り上げさせて頂きます。

まず、梅毒は保健所に報告義務がありますが、帯状疱疹はないため正確な情報は不明です。

ただし、コロナ禍に入り当院でも確実に帯状疱疹患者は増えています。

また、梅毒は基本的に新規感染ですが、帯状疱疹は異なります。

帯状疱疹は水ぼうそうと同じ「水痘・帯状疱疹ウイルス」で起こります。

帯状疱疹は、多くの人が子供のときに感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。

水ぼうそうが治った後も、ウイルスは神経節に潜伏していて、過労やストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化して、帯状疱疹として発症します。

よってコロナ禍で帯状疱疹増加した理由として以下のことが考えられます🤔。

  • コロナパンデミックの不安によるストレス。
  • 外出制限や在宅勤務で運動量が減ったことによる体力の低下。
  • コロナ発症による免疫力低下。
  • コロナワクチンによる免疫力低下。

ちなみに、日本人成人の90%以上は「水痘・帯状疱疹ウイルス」が体内に潜伏していて、80歳までに約3人に1人が帯状疱疹を発症するといわれています😳。