50歳以上の人は、ワクチンを接種することによって帯状疱疹を予防することができます。

コロナ禍に入り、新型コロナウイルス接種が進むにつれて、ワクチン接種の意義について理解が広がり、「帯状疱疹ワクチン」接種の希望者も増えています。

帯状疱疹ワクチンには、「乾燥弱毒生水痘ワクチン」と「シングリックス」の2種類があります。

「乾燥弱毒生水痘ワクチン」は、ビケン社製の小児に使用する水痘ワクチンです。このワクチンはいわゆる「生ワクチン」で、弱毒化された生きた「水痘・帯状疱疹ウイルス」が含まれています。小児に使用する水痘ワクチンですが、2016年から帯状疱疹予防として認可されています。同ワクチンにより帯状疱疹の発生率が51.3%減少、帯状疱疹後神経痛の発生率も66.5%減少、副反応も比較的軽度です。接種は1回で、当院では8800円で行っています。

一方、2020年1月に発売された「シングリックス」は帯状疱疹を予防するために独自に開発されたワクチンで、ウイルス表面タンパクの一部を抗原とした「組換えタンパクワクチン」で、「生ワクチン」ではありません。水痘ワクチンに比べて帯状疱疹を予防する効果が高く、50歳以上で97.2%、70歳以上で89.8%の発症予防効果が認められています。副反応は新型コロナのmRNAワクチン並みで、局所反応は疼痛78%、発赤38%、腫脹26%、全身反応は筋肉痛40%、倦怠感39%、頭痛33%、発熱18%と、比較的重度です。

訳の分からない「ワクチン用語」が連発しています😅。

今まで当ブログで散々出てきた、新型コロナウイルスワクチンの「mRNAワクチン」も含めて、説明が必要になってきました😭。