「新型コロナウイルス」や「ワクチン」を説明するには、どうしても「免疫」の説明が必要になります。

「免疫」は非常に複雑です。ググってもあまりにも複雑で理解を諦めてしまいます。

「新型コロナウイルス」を理解するために「免疫」をざっくり説明します😉。

病原菌やウイルスなどの異物から体を守るシステムを「免疫」と言います。

「免疫」には、生まれつき備わっている「自然免疫」と、後天的に獲得した「獲得免疫」があります。

体内に異物が侵入すると「マクロファージ」や「樹状細胞」が異物を食べて(自然免疫)分解し、その情報を「ヘルパーT細胞」へと伝えます(獲得免疫)。

「獲得免疫」には、「液性免疫」と「細胞性免疫」があります。

「液性免疫」とは、「ヘルパーT細胞」から放出された「サイトカイン」により「B細胞」が活性化され「形質細胞」へと分化して「抗体」を産生し、「中和(食細胞を活性化したり、異物の毒性や感染力を失わせたりする)」することによって、異物の増殖を阻止することを指します。

一方「細胞性免疫」とは、「ヘルパーT細胞」から放出された「サイトカイン」により、「キラーT細胞」や「NK細胞」を活性化させ、「感染細胞」や「がん細胞」に対して攻撃を始めることを指します。

「液性免疫」と「細胞性免疫」で大きく異なる点は、異物に対する攻撃方法です。「液性免疫」では「抗体」を作って異物に対抗しますが、「細胞性免疫」では免疫細胞が直接異物を攻撃します。

つまり「液性免疫」で産生される抗体は、細胞外の異物に対して働くものなので、異物が細胞内に入ると認識できなくなってしまいます。一方「細胞性免疫」は、細胞内寄生する異物にも対応できます。

よって、新型コロナウイルスウイルスワクチンを語る場合「発症予防効果」に関しては「中和抗体」などの「液性免疫」、「重症化予防効果」に関しては「細胞性免疫」と関連付けて語られることが多いです🤔。

「」内の単語が分からん場合は、ググって下さい😊。