2022/1/11 (火)のブログ(「新型コロナウイルス」を理解するために「免疫」をざっくり説明します。)でお話ししましたが、「免疫」には、生まれつき備わっている「自然免疫」と、後天的に獲得した「獲得免疫」があります。

「獲得免疫」は加齢とともに低下すると言われており、高齢者が新型コロナウイルス感染が重症化しやすい原因と考えられています。

一方、最近の研究で、子どもがコロナ感染したときには、「自然免疫」が非常によくはたらき、重症化を防いでいる可能性が示唆されました。

「自然免疫」はウイルス感染や生ワクチンによって強化されることがあり、その状態のことを「訓練免疫」と呼ばれます。

子どもは大人より、一般的な風邪の原因でもあるコロナウイルスに最近、感染した経験があるため、「訓練免疫」が働いた可能性も考えられています。

また、子どもはワクチン接種の機会が多く「自然免疫」が刺激され「訓練免疫」が得られるとも言われています。

BCG(結核生ワクチン)は、「自然免疫」を刺激する有名な物質で、免疫反応を非特異的に高め、その他の感染症も抑制すると言われています。

BCGは、膀胱癌に対して膀胱内注入療法によって標準的な癌治療としても使用されています🤔。