4月2日、小生は長年の悩みであった親知らず🦷を抜歯し、解熱鎮痛剤として「ロキソニン」と「ボルタレン」を処方して頂きました。

ところで私もよく処方している、有名な解熱鎮痛剤のニ代巨頭「ロキソニン」と「ボルタレン」の違いは何なのでしょうか?

「ロキソニン」と「ボルタレン」は、いずれも非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:Non-Steroidal Anti-Inflammatory Drugs)です。

NSAIDsは、炎症物質であるプロスタグランジン(PG)の合成を阻害することによって、解熱鎮痛作用を起こします。

一方、PGは胃粘膜を保護する働きがあるため、PGが減少すると胃腸障害が起こります。

ちなみに、カロナール(アセトアミノフェン)はPGの合成を阻害しないので、胃腸障害は起こりません。

「ロキソニン」と「ボルタレン」の効果を直接比較しているエビデンスは非常に少ないですが、一般的には「ロキソニン」の方が即効性があるものの、「ボルタレン」の方が効果が強いと言われています。

その分「ボルタレン」の方が胃腸障害などの副作用出現率が高いため、今のところ「ボルタレン」の内服の市販薬はありません。

私は尿路結石の鎮痛目的に、NSAIDsを処方していますが、主に「ロキソニン」と胃薬を処方し、「ボルタレン」は座薬で処方しています🤔。