DNAとは、デオキシリボ核酸(deoxyribonucleic acid)の略です。

DNAは,A(アデニン)、T(チミン)、G(グアニン)、C(シトシン)の4つの物質を暗号のように並べて遺伝情報を記憶しています。

DNAは細胞の中に存在します。

細胞の中には核DNAとミトコンドリアDNAの2種類が存在します。

DNA型鑑定とは、細胞内の核のDNA型を鑑定する方法であり、核のDNAは両親から均等に遺伝するため、個人の特定につながります。

一方、細胞内のミトコンドリアDNAは、母親からしか遺伝しないと考えられています。

受精が起こると精子に含まれるミトコンドリアDNAは削除されてしまうと考えられています。

よって親子鑑定では父子鑑定には使えませんが、母子鑑定や母方をさかのぼった血縁の鑑定に利用できます。

山梨県道志村の山の中でみつかった頭の骨の一部に個人を特定するDNA型は検出されませんでしたが、血縁関係を調べるミトコンドリアDNA型鑑定にて母系親族関係に矛盾がないことが明らかになりました。

つまり、ミトコンドリア DNA は 1 個の細胞内に数百個以上もあり、微量な資料からでも検出できる可能性は核 DNA よりミトコンドリア DNA の方が格 段に高いため、核 DNA の検出ができなかった場合でも、ミトコン ドリア DNA 型検査が可能な場合があるのです🤔。