後藤厚労大臣は5月17日の閣議後の記者会見で、全国各地で使用期限切れとなった新型コロナウイルスのワクチンの廃棄が相次いでいる問題について、「現時点では接種にあたる医療現場の負担となるため、廃棄の実態調査は行わない。有効期限に合わせた回収もしない」「各自治体には十分な量を配送しているが、既に配ったワクチンを回収し、海外に向けて配るといったオペレーションは難しい。各自治体には接種を促進し、できるだけ有効期限に近いワクチンから有効活用をお願いしたい」と述べました。
昨日の院長ブログ「コロナワクチン「モデルナ製」不人気以外の破棄の理由。」を書いて気づいたのですが、よくネットニュースに載っている「ワクチン何万回分破棄」という記事は、破棄したバイアルから計算されたものであり、例えばモデルナ製ワクチン1バイアルから3回目は最大20人分とれるのですが、20人分とらず破棄されたワクチンは破棄ワクチンの数に入っていない可能性があります。
現在ワクチン接種会場はどこも閑古鳥が鳴いており、実際に医療現場にいる者から言わせて頂くと、破棄されたワクチンの数を報告するのはそれほど困難なことではないと思います。
実際に破棄されたワクチンの数を把握していないと、ワクチンが今どこにあるのか分からなくなり、3回目のワクチン接種がなかなか始まらなかった原因となりました。
今後もワクチン事業だけでなく、ワクチン外交も続いていくと考えられます。
データをとらなければ何もできません😔。