欧米を中心に患者の確認が相次いでいる「サル痘」を巡り、サル痘にも有効とされる「天然痘」のワクチンが注目されています。

「サル痘」の症状は、発熱や体の痛み、顔や手足に発疹が出ます。通常は2週間程度で自然に回復しますが、子どもや妊婦、基礎疾患がある人は重症化する場合もあるといわれています。

「サル痘」に特化したワクチンはありませんが、サル痘の予防には「天然痘」ワクチンが有効と言われています。

欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、約85%の発症予防効果があり、ウイルスにさらされてから4日以内にワクチンを接種すると感染を予防する効果が、4~14日以内の接種で重症化を予防する効果があるとされています。

「サル痘」の感染が欧米などで拡大した要因は不明ですが、欧米では若年層が天然痘ワクチンの予防接種を受けておらず、サル痘への免疫力が低いことが理由として考えられています。

日本でも1976年以降、「天然痘」ワクチンの接種は行われていません。

今のところ、日本での「サル痘」感染は確認されていませんが、今後、若年者の感染が心配です🤔。