5月30日に厚労省で開かれた審議会は、アメリカの製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発した新型コロナワクチンを薬事承認する方針を決めました。

正式に承認されればコロナワクチンとしては国内で5例目となります。

このワクチンはウイルスベクターワクチンで、18歳以上が対象で、初回の接種が1回ですむタイプで、追加接種は初回接種から2か月経過してから接種することができます。

海外で行われた臨床試験では、発症予防効果は接種14日以降で66.9%、28日以降では66.1%、重症予防効果は接種28日以降で85.4%、副反応については、発熱の頻度が低いということです。

また、追加接種の臨床試験では、14日以降の発症予防効果は75.2%でした。

厚労省は「現時点で、国で購入して特例臨時接種で使用は考えていない」としています。

現在コロナワクチンは余りまくっており、大量の破棄が続いています。

何故この時期にJ&J製コロナワクチンが承認されるのでしょうか?

2022/3/14 (月)の院長ブログ「コロナワクチン1回目・2回目ロシア製「スプートニクV」を受けた場合、どのように扱われるか?」でお話ししましたが、ロシア製ワクチン「スプートニクV」を2回受けても、日本で3回目接種を受けることにはならず、日本で承認されているワクチンを1回目から受けることになります。

今のところ、日本で3回目接種を受けることができる、海外で受けた初回(1回目・2回目)ワクチンは、日本で薬事承認されている、ファイザー製(5~11歳用を含む)、モデルナ製、アストラゼネカ製、ノババックス製のワクチンです。

しかし、3回目及び4回目のワクチン接種の対象が、任意ではなく、国で管理されている今、追加接種も含めてかなり信憑性のあるデータがあるJ&J製ワクチンをどのように扱うかが問題となり、この時期に承認になったと私は想像します🤔。