6月22日、厚労省は薬事・食品衛生審議会の専門部会を開き、塩野義製薬が開発する新型コロナウイルスの飲み薬「ゾコーバ」の承認可否を審議し「さらに慎重に議論を重ねる必要がある」として結論を持ち越し、後日開催する公開審議で改めて議論した上で判断することを決めました。
緊急時に医薬品の速やかな実用化を目指す新制度「緊急承認」の適用を判断する初の審議として注目されており、承認されれば、国内の軽症者向けの飲み薬としては3種類目で、国産としては初めてとなります。
1~2月に約430人を対象にした臨床試験では、ウイルス量の減少を認めたものの、疲労感や頭痛など計12の総合的症状では明確な効果は認められず、有効性を示すデータが不十分との指摘もされており、承認するかどうかの判断を先送りしました。
厚労省は、早ければ7月にも改めて部会を開いて審議するとのことです。
新型コロナワクチンのブースター接種による重症予防効果が維持されている状況で、コロナ感染後の、症状軽減効果のないウイルス減少がどれだけの意味を持つのか、難しい判断が迫られます🤔。