本日も「コロナワクチン委託料詐欺ミステリー」の続きです。
問題となっている東京・北区のクリニックは、接種記録の半分以上が、東京・北区以外の住人でした 。
このようなことはあり得るのでしょうか?
新型コロナワクチン接種は住民票のある自治体で受けるのが原則です。
当院で行う個別接種もほとんど小牧市民ですが、稀に他の自治体の方に接種する場合があります。
例えば、ワクチンのキャンセル分やファイザー製ワクチンで7本どりした場合に、ワクチンを希望している小牧市民以外の、患者さんやスタッフの家族などに対して接種を行う場合がこれに当たります。
私が調べた限り東京都北区も小牧市と同様、ワクチンの予約は自治体のワクチン室が行い、予約数分のワクチンが送られてきているはずなので、当然ワクチンは足らなくなります。
しかしファイザー製ワクチンは、1バイアルにつきロット番号が記されている予防接種済証に貼る大きいシール6枚と接種接種券付き予診票に貼る小さいシールが(何故か?)18枚付いたシートが配られます。
ロット番号付きの小さいシールを貼った接種券付き予診票を自治体に送り、委託料を請求することになります。
1バイアルから7人どりした場合は、予防接種済証には余っている小さいシールを貼ることになっています。
つまりファイザー製ワクチンは、1バイアルから12人分の予防接種済証と接種券付き予診票を作成することができます。
この辺りを利用して、接種記録の半分以上が東京・北区以外の住人であったことが成り立ったのではないのでしょうか🤔?