皆さんは日頃、何かしらの運動をしていますか?

実は、私たちの体はその環境に順応するようにできています。

もし運動習慣のない生活を続けていると、あなたの体はその「動かない環境」に適応し、ある変化が起こり始めます。

その変化とは、ずばり「老化の加速」です。

今回は、その驚くべきメカニズムについてお話しします。

体に負荷がかかるとどうなる?筋肉からのメッセージ

まず、トレーニングなどで筋肉に負荷がかかる事が続くと、私たちの脳はこう判断します。

「よし、この負荷に耐えられるように、もっと筋肉を強くしよう!」

トレーニングにより、筋肉が破壊され、栄養補給と休養により筋肉は修復されます。

こうして筋肉が修復される際に、以前よりも強く、たくましくなろうとするわけです。

では逆に、筋肉にほとんど負荷を与えない生活を続けているとどうなるでしょう?

脳は「長く使ってないなら、この筋肉はもう必要ないな」と判断し、筋肉量を減らしてしまうのです。

これもまた、体を動かさない環境に順応した結果だと言えます。

無重力空間で見る、筋肉と骨の急激な老化

地球に帰還した宇宙飛行士が、誰かに支えられながら歩いているシーンを見たことはありませんか?

宇宙空間では重力がないため、地球上の私たちのように自分の体を支える必要がありません。

このような環境では、筋肉や骨への負荷がほぼゼロになります。

この「負荷がない環境」に順応した結果、宇宙飛行士たちは筋力や骨量が急激に減少してしまうのです。

そうなると、自分の体を支えることさえ一苦労。

わずかな宇宙滞在期間で、まるで筋肉や骨が急激に老化してしまったかのような状態になります。

これを防ぐため、宇宙飛行士たちは毎日2時間もの厳しいトレーニングを欠かさないそうです。

実はあなたの体にも起きている「身近な老化」

実は、これと非常によく似たことが、運動習慣のない私たちの日常生活でも起きています。

何も対策をしないと、人間の筋肉量は年に約1%ずつ減っていくとされています。

筋肉を増やすには時間と努力が必要ですが、失っていくのは驚くほど早いのです。

昔より階段を上るのがつらくなった」「ちょっとしたことで息が上がるようになった」と感じることはありませんか?

それ、残念ながら老化が進行しているサインかもしれません。

例えば、怪我や病気などで動かない状態が続くと、筋肉量の減少は加速します。

ベッドが体を支えるため、筋肉をほとんど使わなくなるからですね。

これはまるで宇宙にいるのと同じように、筋肉や骨密度がみるみる減っていく状態です。

以前、私が病院で働いていた時、このような患者さんを数多く見てきました。

その姿を見るのは本当に辛いものでした。

「貯筋」を始めて、負のループを断ち切ろう!

仕事中は座りっぱなし、休日は家でゴロゴロ…そんな生活を送っていませんか?

体を動かさない生活に体が順応することで、あなたの筋肉はどんどん減っていきます。

そうなると、基礎代謝が落ちて太りやすくなる、体力の低下、体を支えられず膝関節などに痛みが出るといったことが起こります。

これでは体を動かすこと自体が億劫になっていくでしょう。

こうなると、あなたは「動かないから筋肉が減る→動けなくなる→さらに動かなくなる」という負の老化ループに突入してしまいます。

そうなる前に、ぜひ筋力トレーニングを生活に取り入れ、「貯筋」を始めましょう!

筋肉はあなたの未来を支える大切な資産です。

何事も1日でも早く始めることが大切です。

今日からできることから少しずつでも体を動かし、いつまでも若々しく、動ける体を目指しましょう!