10月7日、新型コロナウイルスのオミクロン株派生型「BA・5」に対応したワクチンの正式導入が決まりましたが、現在主流の「BA・5」への効果が期待される一方で、ヒトへの臨床試験の結果は出ていません。
今回の決定で、接種現場では「BA・1」対応型と「BA・5」対応型の2種類が並行して使用されることになりますが、厚労省は両者を「オミクロン株対応2価ワクチン」と位置付け、取り扱いに差を付けず推奨順位も設定しない方針です。
両者はともに従来型より効果は高いとみられるますが、直接比較したデータはなく効果の差は明確になっていません。
厚労省は従来株からオミクロン株に変異した場合などと比べて差が小さく、有効性や安全性に大きな違いはないと説明しています。
ヒトへの治験結果提出前のワクチン承認は米国や欧州で用いられた手法で、インフルエンザワクチンでも国立感染症研究所が推奨したものが審査手続きを経ずに製造されているとのことです。
昨日の院長ブログでもお話ししましたが、接種現場ではどちらのワクチンを希望するかを巡って混乱も予想されます。
https://fukatsuclinic.com/blog/2022/10/08
厚労省は「ワクチンを選べるようにするかは自治体次第で、接種会場で混在するケースもあるだろう」としつつ、「どちらでもよいので速やかに打ってもらいたい」と強調しています。
しかしは「BA・1」対応型と「BA・5」対応型の効果や副反応は地域の感染状況と無関係の話ですので、取り扱いにある程度、方針を立てた方が良いと思います🤔。