3月22日、厚労省は、2022年のHIV感染者とエイズ患者の新規報告数(速報値)は計870人で、過去20年間で最少だったと発表しました。
保健所などでの抗体検査数と相談数は3年ぶりに増加しましたが、新型コロナウイルス感染拡大前の19年の5割ほどにとどまったようです。
新型コロナの感染拡大に伴う検査控えや保健所の検査中止などが影響し、20年と21年の検査と相談数はいずれも前年から大幅に減少しました。
22年は増加に転じましたが、無症状者を把握できていないとの見方もあります。
一方、コロナ禍に入り、梅毒報告件数は増え続けおり、今年に入っての累計報告件数は2573件、前年同期の累計報告件数1801件を42.9%程度上回っており、年間の新規感染者報告件数は2万人台に達する可能性があります。
当院でも梅毒だけでなく、クラミジア、淋病、尖形コンジローマ、性器ヘルペス、性器カンジダなど性感染症が増えている印象があります。
https://fukatsu-clinic.com/blog/2021/12/19
基本的には梅毒に関しては、皮膚症状などで梅毒を疑い、一般医療機関で診断され保健所に報告されることが多いですが、HIVに関しては、無症状であるものの本人が感染を心配され保健所で診断されることがほとんどです。
上記のごとく無症状者を把握できていない可能性が高いと考えます🤔。