昨日の院長ブログで、腎盂腎炎は主に膀胱炎を契機に併発しますが、一般に膀胱炎だけでは発熱しないことをお話ししました。

https://fukatsu-clinic.com/blog/2023/12/03

膀胱のような管腔臓器の感染は発熱を有しませんが、腎臓のような実質臓器の感染は発熱を有するのです。

ちなみに、男性の場合は前立腺という実質臓器が膀胱に接しているので、膀胱炎から前立腺炎に波及し易く、発熱を有するように見えるかもしれません。

よって男性に対しては膀胱炎という表現をする場合は非常に少ないです。

このことは、泌尿器科疾患だけのことではなく、発熱を伴う感染症の診断や治療を考察する上で非常に大切なことですが、あまり医学の教科書で見たことはありません。

勉強していなかっただけなのかもしれませんが…😅

この重要性に気付いたのは、研修医となり現場に出てからでした🤔。