昨日の院長ブログで、膀胱のような管腔臓器の感染は発熱を有しませんが、腎臓のような実質臓器の感染は発熱を有することをお話ししました。
でもこれは何故なんでしょう?
一般に腎臓のような実質臓器は血流が豊富で、腎実質に炎症が起こると直ぐに血中に菌が流入され、いわゆる敗血症状態になります。
一方、膀胱や腎盂尿管の表面は、以前は移行上皮、現在は尿路上皮と呼ばれる、比較的伸び縮みのしやすい面で覆われており、管腔臓器でもあるため、圧がかかりにくく、血中に菌が流入しにくい構造になっています。
このことが、膀胱のような管腔臓器の感染は発熱を有しませんが、腎臓のような実質臓器の感染は発熱を有する理由なのです🤔。