みなさん、自身の血糖値がどんな動きをしているか考えたことがありますか?

多くの人がそんな事は気にせずに毎日を過ごしているかと思いますし、血糖値を知る機会は採血した時ぐらいでではないでしょうか。

しかし、健康管理において血糖値の動きというのはかなり重要です。

血糖値スパイクのように空腹時の採血では確認できない血糖値異常もあります。

逆に低血糖だと早期に対応しなければ命に関わる可能性もあります。

自分の血糖値がどんな時にどう変動しているか、もっと詳しく知りたいと思いませんか?

今回は血糖値変動を「見える化」できるデバイスを紹介します。

それは、FreeStyleリブレ2

貼るだけで24時間の血糖値を連続的にモニタリングできる画期的なデバイスです。

リブレ2によりこれまでの『点』での血糖測定から『線』で血糖値の動きが見えるようになり、日々の生活習慣と血糖値の関係をより深く理解できるようになりますよ。

僕も実際に使ってみましたので、実際の使用感なども紹介したいと思います。

 

リブレ2の実物ってどんなもの?

センサー本体は画像のような500円玉大の大きさです。(直径35mm、厚さ5mm)

このセンサーを画像のように二の腕に取り付けて使用します。

しっかり針があって痛そうに見えますが、柔らかい針なので全く痛みはありません。

ただ、初めて装着する時はかなりビビりながら装着しました。(笑)

リブレ2で測定する時は血液ではなく皮下間質液中のグルコース濃度を測定します。

間質液とは細胞と細胞の間の液体で、血中グルコース濃度と高い相関関係があります。

 

・測定結果はスマホアプリや専用リーダーでチェック

1分毎に血糖値をリアルタイムで測定し、スマートフォンアプリ(FreeStyleリブレLink)や専用リーダーで現在の血糖値や過去のグラフを確認することができます。

Bluetooth接続で自動的にデータも更新されます。

 

 

・アラート機能で異常値をお知らせ

低血糖や高血糖の際はアラートで知らせてくれます。

特に血糖は下がりすぎると命に関わりますので、低血糖を早い段階で認識できるのは良いですね。

※ちなみにこれはとあるエナジードリンクを1本飲んだあとの数値です。

アラームで知らせてくれました。それにしても上がりすぎですね。(笑)

 

・測定期間は14日間

センサーの使用期限は14日間です。

測定期間が過ぎると自動的にセンサーは使えなくなります。

 

リブレ2を使うメリット

①指先穿刺の回数激減

これが1番のメリットではないでしょうか。

指先穿刺での血糖測定を自分でもやったことがありますが、これが結構痛い・・・

これがほぼ無くなるのですから大きなメリットだと思います。

 

②血糖変動の「見える化」

食事、運動、睡眠など、日々の生活が血糖値にどう影響するのかをリアルタイムで把握できるようになります。

食後の血糖値スパイクや夜間低血糖の発見にも役立ちます。

 

③生活習慣改善へのモチベーションアップ

自身の血糖値の動きを目の当たりにすると体に対する意識が変わります。

食事や運動といった生活習慣を見直すきっかけになりますね。

 

④医師とのコミュニケーション

医師に具体的な血糖変動データを提供できるため、医師側もより適切な治療方針を立てやすくなるでしょう。

 

リブレ2使用時の注意点やデメリット

 ①血液で測定した血糖値との誤差

指先穿刺による血糖測定との比較で、10%前後の誤差が許容範囲とされています。

低血糖や高血糖の数値が目立った場合には、指先での血糖測定も併用するとより安心です。

また、リブレ2は間質液のグルコース値を測定するため、血糖値と15分程度の時間差があります。

 

②装着部位のかゆみや肌トラブル

粘着力の強いテープを使用していますので、肌の弱い人はかぶれや痒みが生じる可能性があります。

 

③自費使用だとコストがかかる

継続利用のために避けては通れない問題です。個人的にこれが最も気になりました。

リブレ2はAmazonや楽天などの通販サイトでも購入できますが、1個8500円程度します。

2週間で8500円です。1ヶ月の利用で17000円。

お試しでやる分にはまだ良いのですが、継続利用となるとなかなか難しいのではないでしょうか。

※インスリン注射をしている糖尿病患者さんには保険適用がありますので確認してみてください。

 

④センサーの紛失や破損

服の着脱時や何かに引っ掛けた際にセンサーが外れてしまうリスクはありますが、よほどの力がかからない限り外れません。

僕は慣れるまで貼り付けているのを忘れて服を脱ぐ時によく引っ掛かけてました。

 

実際にリブレ2を体験してみて

・装着方法は?

箱には部品が二つ入っています。

腕に装着する前にこれを組み立てる必要があります。

とは言っても画像のように線と線を合わせて押し込むだけ。これで組み立て終了です。

組み立て後、グレー部分を持ってセンサーを取り出し、あとは二の腕に貼り付けるだけ。

柔らかいとは言っても針を刺しますので、取り付ける部位は洗浄・消毒しましょう。

説明書もありますし、アプリにも装着方法が表示されますので迷うことは無いでしょう。

腕に装着してからアプリと接続。1時間後に測定可能となります。

 

・装着後の違和感は?

腕を動かしたりするとたまにチクチクすることがあります。

ですが痛みというほどでもなく、ほとんど気になりません。

 

・入浴や運動時のセンサーの耐久性は?

全く問題ありません。通常通りに生活できます。

お風呂、プール、サウナ、筋トレなど色々やりましたが、壊れたり外れる様子は全くありませんでした。

ただ最終日はなぜか一時的に数値を拾わなくなることがありました。

電波状況が悪かった・・・?

 

・センサーを外した後、傷は残る?

外した直後は虫刺されのような小さな傷がつきましたが、数日で目立たなくなりました。

 

実際の使用感

取り付けてしまえばあとは勝手に測定してくれるので本当に楽です。

防水性や保持力もかなり高く、日常生活にもなんら支障がありません。

運動や何を食べたかなどのメモ機能があり、過去のグラフを後から見直せるのも良いですね。

実験的にわざと高糖質の物を食べたり飲んだりしたのですが、食後の急激な血糖上昇が視覚的にわかり、かなり衝撃を受けました。

この辺りはまた別の記事で書きます。

 

感想

凄い進歩だなぁという感想です。自分の血糖値がグラフで表示された時は興奮しました。

リブレ2を使っている時、ふと病棟勤務時代に血糖測定をするために食前、患者さんを一人一人回っていたのを思い出しました。

もちろんこんな便利な物はなかったので指先穿刺での測定です。

これが使えたら患者さんは痛い思いをしなくて済みますし、スタッフも端末で数値を確認するだけなので楽だったよなぁと感じました。

ただコスト的に難しいですが・・・ 導入してる病院はあったりするんだろうか?

 

最後に

僕は採血上での空腹時血糖は特に問題は無かったのですが、HbA1Cは5.8前後という高めの数値でした。

リブレ2で確認すると食後高血糖が頻繁に起きていることが分かり、これが原因だったのだなと。

この傾向が分かったことで、今では糖質量を抑えて生活するようにしています。

これに気づかないまま生活していたら血管や膵臓などに負担をかけ続け、いつか糖尿病になっていたかもしれません。

筋トレをしていると「筋肥大のためにはエネルギーが必要だ。」と炭水化物や甘い物を摂りがちですからね。

人体実験ができて楽しかったですし、自分の体と向き合う事もでき、良い体験でした。

自費では高く感じますが、糖質に対して自分の体はどう反応しているのかを知ることはかなり価値がありますよ

病気になってしまってはこれ以上にお金や時間を使うことになりますから。

リブレ2は単なる測定器ではなく、自分の体と向き合い、より良い生活習慣を築くための強力なデバイスです。

もし興味を感じたらリブレ2を体験して、自身の健康を『見える化』する一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

今後は糖質にまつわる記事やリブレ2をつけての実験など色々書いていこうと思います。

それではまた!!

 

FreeStyleリブレ2公式サイト

https://www.freestyle.abbott/ja-jp/products/what-is-freestyle-libre.html