普段、なかなか野菜が摂れないから健康のために野菜ジュースを飲んでいるという方は多いのではないでしょうか?

手軽に野菜の栄養を摂取できるイメージがありますよね。

しかし、飲んだ後の血糖値に与える影響はどうなのか?

気になったので自分の体を使って実験してみました。

さて、どうなるでしょうか?

野菜ジュースと血糖値の変化

朝食の空腹時に野菜ジュースを1本摂取したあと、リブレ2を用いて血糖値の変化をモニタリングしました。

実験に使用した野菜ジュースは「野菜一日これ一本」です。

砂糖不使用とありますが、果たして・・・

飲んだ後の血糖値はどうなったか?

こちらが野菜ジュースを飲んだ後に測定した僕の血糖値データです。

※これはあくまで僕個人のデータであり、上昇の程度には個人差があります。

①5時6分:野菜ジュースを飲む前の血糖値です。

②5時42分:早速上昇してきました。

③5時52分:さらに上昇を続けます。

④6時22分:約1時間後、170辺りをピークに血糖値は下がり始めました。

砂糖不使用をアピールしていますが、これだけ血糖値が上昇するのです。

なぜ野菜ジュースで血糖値が上がりやすいのか?

①糖質量が意外と多い

砂糖不使用をうたってはいますが、成分表を見ると糖質量は12g

これは一般的なスティックシュガー(3g)にすると4本分に相当します。

使用されている野菜に糖質が多いものが含まれているため、砂糖不使用でも糖質量は多くなってしまうのです。

野菜ジュース単体でこの上昇ですから、おにぎりやパンなどの炭水化物と一緒に摂ったらと思うと怖いですね。

 

②食物繊維が少ない

一般的な野菜ジュースでは飲みやすくするために野菜を「絞る」工程が入ります。

この工程で食物繊維は一部失われてしまいます。

食物繊維には「水溶性」と「不溶性」がありますが、このうち水に溶けない「不溶性食物繊維」が搾りカスとして取り除かれてしまうことが多いのです。

食物繊維は血糖の上昇を緩やかにするとされていますから、これが少ないことは血糖値上昇に影響しているのでしょう。

 

③液体であること

固形物と比べてジュースのような液体は糖の吸収スピードがとても早いです。

また、食物繊維の助けもないためすぐに血糖値は急激に上昇します。

血糖値を上げにくい野菜ジュースの飲み方・選び方

①飲むタイミングを工夫する

空腹時にいきなり飲むのではなく、食事と一緒に摂ることで血糖値の上昇を緩やかにすることができます。

特に朝食は前日の夕食から時間が空いており、血糖値が上がりやすいタイミングです。

 

②他の食品と組み合わせる

タンパク質や脂質を含む食品と一緒に摂ることで、血糖値の急上昇を抑える効果が期待できます。

おにぎりやパンに野菜ジュースという組み合わせをする人は多いと思いますが、この組み合わせは「糖質+糖質」になり糖質の摂取量が跳ね上がります。

ほぼ確実に血糖値スパイクを起こすため、絶対にやめましょう。

 

③成分表示を確認し、糖質量の少ないものを選ぶ

市販の野菜ジュースを選ぶ際は、成分表示を確認して糖質量が少ない物を選びましょう。

さらに飲みやすくするために果物が使用されている物は特に糖質量が多いです。

 

④手作りがおすすめ

市販品はどうしても食物繊維も少なく、糖質量が多くなりがちです。

だったら自分で作ってしまいましょう。

自分で作る場合は糖質量の少ない葉物野菜を多め、果物を控えめにするなど、調整が可能です。

食物繊維が豊富な野菜を積極的に使うのも良いですね。

野菜ジュースとの向き合い方を考える

今回の実験で、野菜ジュースは血糖値を急激に上げてしまうという結果となりました。

血糖値の急激な変動は血糖値スパイクの原因にもなり、体に負担をかけます。

自身のダメージを抑えるために、あえて糖質が少なめの商品を選びましたが、スムージー系の商品では糖質量30gを超える商品もありました。

スティックシュガー10本分ですよ。血糖値急上昇待ったなしです。

 

野菜ジュースは手軽で健康に良いというイメージが強いかもしれません。

しかし、血糖値の観点から見ると、その恩恵は限定的だと思いますし、個人的にはオススメできる食品ではありません。

健康のことを考えるならば、野菜を丸ごといただきたいものです。

「健康に良さそう」というイメージだけで飲み続けていると、逆に不健康になってしまう可能性もあります。

あなたの毎日の食事に、本当に必要なのは『手軽さ』だけでしょうか?

もちろん、忙しい現代において全てを完璧にするのは難しいかもしれません。

でも、もし今日このブログを読んで、少しでも『』について考えるきっかけになったのなら、嬉しく思います。