日本人の主食といえば「お米」。
みなさんは白米で食べてますか、それとも玄米?
健康意識の高い方は玄米を選んでいるでしょうか。
白米は玄米から栄養素を含む「表皮」や「胚乳」を取り除いた物です。
栄養面で言えば、玄米の方がビタミンや食物繊維を摂取できるので健康的と言えるでしょう。
では、血糖値の点から見るとどうでしょうか。
白米より食物繊維が多い玄米の方が血糖値は上がりにくいイメージがあります。
食物繊維は血糖値上昇を緩やかにすると言われていますしね。
というわけで、今回は血糖値を持続測定できる「リブレ2」を使って白米と玄米の血糖値変動をモニタリングしてみました。
巷で言われている「玄米は血糖値が上がりにくい」という説は、本当なのか…?
それではいきましょう。
実験方法
白米、玄米どちらも空腹時に100gのみを摂取。
その後の血糖値変動を確認します。
2種類とも温かい状態の物を食べています。
モニタリングしてみてどうなった?
白米を食べた場合…
玄米を食べた場合…
※この結果はあくまで僕個人の反応です。
白米と玄米、どちらも血糖値が大幅に上昇するという結果になりました。
ただ、白米と比較して玄米の方が血糖値の上昇スピードはゆっくりでした。
なぜ両方とも血糖値が上昇したのか?
白米も玄米も主成分が「糖質」であることに変わりがないこと。
これにつきます。
白米と玄米の成分表を確認すると…
白米100g 糖質量:35.6g 食物繊維量:0.3〜0.5g
玄米100g 糖質量:34.2g 食物繊維量:1.4〜3.4g
このように糖質量はほぼ変わりません。
糖質は体内に吸収されれば食物繊維があろうと同じ「糖」になります。
一般的なスティックシュガーなら11本に相当します。
これを食べているのと変わらないのです。
血糖値を上げるのは基本的に糖質のみです。
玄米に含まれる食物繊維は白米より多いですが、糖質量がほぼ同じであるため、上昇スピードに差はあっても血糖値の上げ幅としては変わらないのです。
まとめ
今回の実験では「玄米の方が血糖値上昇は緩徐だが、どちらも血糖値を大幅に上げる」という結果になりました。
玄米だからと安心して食べ過ぎれば、健康増進効果よりも肥満促進効果の方が勝ってしまいます。
これは全粒粉のパンやパスタ、蕎麦などにも同じことが言えます。
食物繊維が多くても糖質量が多ければ、その分だけ血糖値は上昇し、肥満のリスクを引き上げます。
健康のためには「種類」だけではなく「量」を意識することが非常に大切だということを覚えておきましょう。
それでは。