前回はカロリー制限の弱点について解説しました。
では、カロリー制限の弱点を補い、もっと健康的で持続可能なダイエット法はないのでしょうか?
そこで注目したいのが「糖質制限」です。
僕自身も現在、糖質制限をして生活しています。
今回は糖質制限をすることで得られるメリットについて解説します。
糖質制限のメリット
①代謝を味方につける!脂肪を燃やしやすい体に
糖質の摂取を適切に抑えることで、体はメインのエネルギー源を糖質から脂肪へと切り替えるようになります。
これにより、体に蓄えられた脂肪が効率よく燃焼されやすくなります。
糖質制限を継続すると、自然と痩せやすい体質へと変化していくのです。
カロリー制限と違い、基礎代謝を落とすことなく、健康的で燃費の良い体を目指せます。
僕の体も現在ではすっかり脂肪の使用効率が上がったのか、趣味のサイクリングでも疲れにくくなりました。
以前すぐお腹が空いて、コンビニで糖質たっぷりの補給食を買ってましたが、それがなくなりました。
画像は糖質制限をしてからの僕の体重変化です。
効果を検証したかったので、結構厳しめに制限しています。
脂肪が燃焼され、減っているのがわかりますね。
実験のためにやってますが、ここまで減量する必要は全くありません。
体脂肪率が少なすぎて、ちょっと心配になりますが、体調は良好です。
②空腹感とサヨナラ!満足感のある食生活
糖質制限ではご飯やパン、麺類などの糖質を抑えます。
その代わりに、肉、魚、卵などのタンパク質や良質な脂質、そして食物繊維たっぷりの野菜、海藻、きのこなどをしっかり摂ることができます。
これらの食材は満腹感を得やすく、血糖値の急激な上昇も抑えます。
これにより、空腹感に悩まされることが格段に減るのです。
「食事の楽しみを奪われる」どころか、むしろ「美味しくお腹いっぱい食べられる」のが糖質制限食の大きな魅力です。
これはカロリー制限にはない大きなメリットでしょう。
もちろん、糖質は完全にゼロにはしないので、設定した糖質量であれば、炭水化物を食べることはできますよ。
僕も糖質制限を始める前は、すぐに小腹が空いていて、簡単なお菓子などをつまんでいました。
それが今では、3食以外食べなくても過ごせるようになりました。
③体も心も軽くなる!日々のパフォーマンス向上
糖質の摂取を抑えることで血糖値の急激な乱高下(血糖値スパイク)が抑えられます。
これにより、食後の眠気やだるさが軽減され、一日を通して集中力や活力が持続しやすくなります。
体も心も軽くなり、仕事やプライベートのパフォーマンス向上にも繋がるでしょう。
僕の糖質制限前のランチは、もっぱら冷凍パスタなどの炭水化物単体だったのですが、それをやめてから食後の眠気やだるさ、頭痛などがなくなりました。
④血糖値や中性脂肪、血圧などのデータが改善!
糖質の摂取を抑えることで、食後の血糖値の急激な上昇が抑えられます。
これにより、血糖値を下げるホルモンであるインスリンの過剰な分泌が減ります。
インスリンは血糖値を下げるだけでなく、体内で中性脂肪の合成を促進したり、塩分をため込んだりする作用もあるのですが、
インスリンの過剰分泌が抑えられることで、血糖値や中性脂肪、血圧の改善にもつながります。
これにより、多くの生活習慣病のリスクを減らすことが期待できます。
⑤糖化による細胞の老化を防ぐ!
高糖質な食事は、多くのAGEsを発生させます。
AGEsは、体内の様々な組織に蓄積し、細胞を劣化させたり、炎症性サイトカイン(炎症を引き起こす物質)の生成を促したりすることで、慢性的な炎症の引き金となることが分かっています。
肌のシワやたるみ、血管の弾力性の低下、さらには動脈硬化や糖尿病合併症など様々な病気との関連が指摘されています。
糖質制限で体の内側から整えることで、健康な体を手に入れる事ができます。
⑥がんのリスクを下げる!
糖質を摂りすぎるとインスリンが過剰に分泌されます。
インスリンには細胞の成長を促す作用も持つため、インスリン過剰分泌が続けば、一部のがん細胞の成長を促してしまうリスクがあります。
また、がん細胞は糖を栄養源にしています。
高糖質な食事を続けるということは、がん細胞にとっては成長しやすい環境と言えるでしょう。
糖質量を適切にコントロールすることで、インスリン分泌量や血糖値を安定させて、がんのリスクを下げる事が期待できます。
あなたのダイエットに「新しい選択肢」を
このように、糖質制限には単なる体重減少に留まらない、多くのメリットがあります。
かつての僕も、「ダイエット=カロリー制限」という固定観念にとらわれていました。
しかし、糖質制限を学び、そして実践する中で、その奥深さと効果の大きさに日々驚いています。
ベストボディという大会に出る際にカロリー制限で減量しましたが、その時は食べられないストレスと、カロリー不足による体調不良がありました。
それが今回は同じくらいの体脂肪率まで絞れましたが、全くそんな事はありませんでした。
現在でも、減量のためにカロリー制限に取り組んでいたり、カロリー計算に基づいた指導が行われたりすることは少なくありません。
しかし、もし皆さんが過去にカロリー制限で挫折した経験があるなら、
あるいは「もっと楽に、もっと健康的に痩せたい」と願っているなら、
糖質制限は良い選択肢になると自信を持って言えます。
食べることを極端に我慢せず、満足感を得ながら、体の中から健康的に変わっていく。
数字だけではない、本当の「健康」と「自信」を手に入れるために、ぜひ一度、「糖質制限」という選択肢を考えてみませんか?