みなさんは、空腹感を感じたらすぐに何かを食べますか?

すぐに食べられるようにお菓子が常備してある人も多いでしょう。

ダイエット中の場合、空腹を感じてすぐにお菓子を食べてしまうのはもったいないのです。

実は、空腹を感じた時こそ、脂肪燃焼の絶好のチャンスだということをご存知でしょうか?

今回は、そんな脂肪燃焼のメカニズムを、身近な「財布」と「銀行口座」に例えて分かりやすく解説します。

空腹感を感じて何かを食べたいと思うのは、あなたの体が「いつもお金を持っている安心感」を求めているからかもしれません。

体のエネルギーシステムを「財布と銀行口座」で解説

私たちの体は、食事から摂ったエネルギーを蓄えたり、使用するシステムを持っています。

これは、「財布」と「銀行口座」の関係でイメージすると分かりやすいです。

財布の中のお金(グルコース、グリコーゲン)

これは、食事から摂取した糖質が分解されてできた、すぐに使えるエネルギーです。

筋肉や肝臓に貯蔵されています。

財布に入っているお金のように、必要な時にサッと取り出して使うことができますが、多く持ち歩くことはできません。

銀行口座のお金(脂肪)

こちらは、体内に蓄えられた体脂肪です。

財布とは違い、多くの量のエネルギーを貯蓄しておくことができます。

しかし、必要な時にすぐに使うには、銀行口座から引き出すのと同様に手間がかかるのです。

なぜ脂肪は燃えにくいのか?

たとえ、銀行口座に多くのお金があるとしても、私たちは常に財布の中にある程度のお金を入れておきたいと考えます。

それは、「もしもの時」にすぐに使えるお金がないと不安だからです。

銀行口座(脂肪)にはたくさんのエネルギーが蓄えられているのに、すぐに使える財布の中のお金(グルコースなど)がなくなると、私達の体は強い不安を感じます。

そして、銀行口座からお金を引き出す(脂肪を燃焼する)には、「エネルギーの変換」という手間がかかるため、体はなるべく、すぐに使える財布の中のお金がある状態を維持したいのです。

この「不安感」が「空腹感」となって現れるのです。

そのために、私たちは空腹を感じると、すぐに食事をしてエネルギーを補給しようとします。

しかし、ここでお菓子などの糖質を摂取すると、銀行口座には手をつけなくて良いので、貯蓄されているお金(脂肪)は一向に減ることがありません。

脂肪燃焼のタイミングは「財布が空になった時」

では、貯蓄された脂肪という銀行口座のお金を引き出す、つまり脂肪燃焼が起こるタイミングはいつなのでしょうか?

それは、財布の中のお金(グルコースなど)がほぼ空になった時です。

みなさんも、財布が空っぽになれば、多少面倒でも銀行口座からお金を引き出すしかありません。

体も同じで、すぐに使えるエネルギーがなくなると、蓄えられている脂肪を分解してエネルギーを作り出そうとするのです。

空腹感は脂肪燃焼のサイン

空腹を感じると「何か食べなきゃ」と思っていたかもしれません。

このタイミングでお菓子などをつまんでしまう人も多いでしょう。

しかし、体の仕組みを考えると、空腹感というのは、まさに体が貯蓄されている体脂肪を使おうとしているサイン。

つまり脂肪燃焼が始まろうとしている合図と捉えることができます。

もちろん、無理な絶食は体に良くありません。

しかし、適度な空腹を感じる時間を意識的に作ることは、

体脂肪からエネルギーを使うスイッチを入れるための有効な手段と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

脂肪燃焼は、まるで銀行口座からお金を引き出すように、体にとって少し手間のかかる作業です。

財布にお金が入っている事に安心するように、体はすぐに使えるエネルギーがある状態を好みます。

しかし、空腹感は、貯蓄された脂肪を燃やすための大切なサインです。

特にダイエット中の方は、空腹を感じた時に「脂肪が燃えているサインだ!」と

少しだけ前向きに捉え、体のエネルギーを活用する時間を作ってみてはいかがでしょうか。