昨日の院長ブログで、頻尿・尿失禁治療薬開始する際は残尿測定は必須であることをお話ししました。
頻尿・尿失禁治療薬には、大きく分けて2つの種類があります。
以前からある抗コリン薬と、新しく開発されたβ3作動薬です。
抗コリン薬は、膀胱のムスカリン受容体にはたらき、膀胱の筋肉の過剰な収縮を抑えます。
しかし副反応として、口渇や便秘などが比較的多く認めるため、処方しにくい薬と言えました。
β3作動薬は、これらの副作用を解決するため開発されました。
膀胱の筋肉をゆるませるノルアドレナリンが働きかけるβ3受容体に作動し、筋肉の過剰な収縮を抑えます。
β3作動薬は、排尿時の膀胱収縮には影響しないとも言われていましたが、実際には排尿困難を引き起こすことはあります。
残尿が多い方は、尿閉を引き起こすリスクが非常に高いと言えます。
よってβ3作動薬を処方する際も、残尿に関して細やかな注意が必要になると言えます🤔 。