現在、感染拡大している「オミクロン株」に対してワクチンによる感染予防効果は大きく落ちていることから、第6波では2回ワクチン接種を完了している人にも感染する、いわゆるブレイクスルー感染が多く見られます。

「デルタ株」に関しては半年後の発症予防効果は、2回ファイザー製接種は約70%、2回モデルナ接種は約80%と比較的高く保たれていますが、「オミクロン株」に関しては、いずれも20%以下と低下すると報告されています。

3回目接種によって、いずれの組み合わせでも「デルタ株」に関しては90%以上の発症予防効果が得られるものの、「オミクロン株」に関しては、ファイザー2回+ファイザーは約60%、ファイザー2回+モデルナは約70%、モデルナ2回+ファイザーは約70%、モデルナ2回+ファイザーは約70%です。

一方、3回目の副反応に関しては、ファイザー製は局所反応は約65%、全身反応は約60%、モデルナ製は局所反応は約70%、全身反応は約65%です。

2021/11/8 (月)の院長ブログ「コロナワクチン3回目接種、モデルナは半量です。」で、お話した通り、ファイザー製ワクチンの有効成分量が30マイクログラムであるのに対し、モデルナ製は100マイクログラムであり、モデルナ製のブースター接種は半分の量(50マイクログラム)に設定されています。

その分、ファイザー製よりもモデルナ製の方が副反応が多少多いものの、効果は多少高いと言えるかもしれませんが、わずかな差だと思います。

よって、「ファイザー製でもモデルナ製でもとにかく早く接種する」ことをお勧めします🤔 。