6月24日の院長ブログで話題にしましたが、6月22日の厚労省の専門部会で、塩野義製薬が開発する新型コロナウイルスの飲み薬「ゾコーバ」の緊急承認が先送りになりました。

https://fukatsu-clinic.com/blog/2022/06/24

11月22日、厚労省の専門部会は、塩野義製薬が開発した新型コロナウイルス感染症の経口薬「ゾコーバ錠」の緊急承認を了承しました。

対象は12歳以上の軽症・中等症患者です。

塩野義の中間段階の治験では、ウイルス量を減らす効果は確認できたものの、頭痛や吐き気などを含む新型コロナの12の症状を総合的に改善する効果が認められませんでした。

しかし最終段階の治験で、12の症状のうち、 鼻水、喉の痛み、咳、発熱、倦怠感の「5つの症状」が消失する時間が、24時間短縮される効果が確認されました。

今回、懸念されたのは、この「5つの症状」が、あらかじめ主要な評価項目として設定されたものではなく、最終治験開始後に新たに項目を変更した後付けの解析に過ぎず、信頼度が下がるという点です。

何はともあれ、国産の新型コロナウイルスの飲み薬が承認されたことは喜ばしいことです。

ウイルス量を減らすことによって、症状が24時間短縮されるだけでなく、最近、問題になっている後遺症の頻度が下がれば理想的です🤔。