昨日の院長ブログで、国立感染症研究所が11月6日から13日にかけて全国で8000人以上の血液を調べたところ、新型コロナウイルスの感染後に得られるN抗体を持っていた人の割合は26.5%であったとお話ししました。

https://fukatsu-clinic.com/blog/2022/12/04

ところで、いきなり出てきたN抗体とは何なのでしょうか?

新型コロナの抗体には主にN抗体とS抗体の2種類があります。

N抗体とは、コロナウイルスの遺伝子を包む殻を指す、N(ヌクレオカプシド)タンパク質に対する抗体で、ワクチン接種では陽性にはならず、コロナ感染した人だけが陽性になるものです。

一方、S抗体とは、今まで画像でよく見てきたコロナウイルスの表面のトゲトゲの部分を指す、S(スパイク)タンパク質に対する抗体で、コロナワクチン接種をした人とコロナ感染した人のいずれも陽性になります。

今回は、既に新型コロナウイルスに感染したことがある人の割合をを調査することが目的であったため、N抗体の測定が行われました🤔。